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【住みたい田舎ランキング2019発表】田舎が移住者を増やすために必要な事とは何か考える

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こんにちは、ロクパパです。  

先日、宝島社から出ている「田舎暮らしの本」で、2019年度版の「住みたい田舎ベストランキング」が発表されました。

超微力ながらもこのブログで「宮城県栗原市」の名前を出しながら、田舎暮らしの様子をご紹介している身としては、ちょっと気になるランキングです。

では見てみましょう!

宮城県栗原市は東北エリア第1位! 

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嬉しいことに、何と私の住む宮城県栗原市は東北エリアで住みたい田舎ランキング第1位に選ばれました! 

このランキングでは、移住定住の推進に積極的な市町村を対象に全国633の市町村が、移住支援策、医療、子育て、自然環境、就労支援、移住者数などを含む220項目に回答してランキングされています。

栗原市は東北エリアで第1位に選ばれただけではなく、人口10万人未満の小さな町ランキングでも全国9位に選ばれていました。

これは中々凄いんじゃないでしょうか!?

東北エリアでの各項目の評価は、

・若者世代が住みたい田舎  6位
・子育て世代が住みたい田舎 3位
・シニア世代が住みたい田舎 7位
・自然の恵み        1位

という順位で、自然の多さと子育て支援政策が評価されている感じですね!

個人的に評価が高いポイント

1.自然の豊かさと交通の便のバランス

実際に宮城県栗原市に住んでいる身として、正直な意見を申し上げますと一番のポイントは「自然の豊かさと交通の利便性のバランス」だと思います。

子育て支援政策が充実していることは何度もブログでご紹介していますが、自然が豊かなのにもかかわらず新幹線の駅があって都心にも出やすい、というのはものすごく魅力的です。

東北新幹線の「くりこま高原駅」があるので、仙台には20分上野まで1時間50分で行けちゃいます。

新幹線の駅があるところってかなり栄えていると思うんですが、くりこま高原駅周辺は本当に何もないですw 駅を出た瞬間に「あぁ~~、田舎だぁ~~」っていう感じになります。そこがいい!

2.役所(移住課)の人がすごい頑張ってる

田舎っていいイメージを持っている人よりも、「陰湿」だったり「よそ者を受け入れない」とか「プライバシーが無い」とかいうネガティブなイメージを持つ方の方が多いんじゃないでしょうか。

田舎は必然と高齢者が多くを占めますし、保守的というか、新しいことや変化することに対して不寛容な印象が強いと思います。

栗原市も多少なりともそういう雰囲気はあるんですが、子育て支援政策が充実していることもあって、お子さんが3人以上いる家庭がけっこう多いんですね。

市の移住課の方とお話しさせて頂いたりする機会もあるんですが、行政側も新しい取り組みに積極的で、そういう「どんどん新しいこと、面白いことはやっていこう」っていう雰囲気が分かりやすいのは未来志向な田舎である、良い意志表示に思います。

※移住課の方が色々大変な中頑張ってそういう雰囲気にしてくれているのが大きい!

そりゃ行政なので、なんでもポンポンと「ハイ、OK!好きにやって!」というわけにはいきません。予算がある中で「それをやるメリット」を提示しないといけないんですから、企画を通して予算をつけてもらうのは(外側からでは詳しくはわかりませんが)大変なのは想像に難くありません。

そういうのも含めて、どんどん新しいことをやってるという点で、(上から目線になりますが)すごーーく頑張ってると思います。

将来的に、田舎は単純に「移住者を増やす」だけじゃダメ

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こうやって雑誌の企画で住みたい田舎ランキングの上位に選ばれた栗原市ですが、個人的にはこのままでは本当に移住者が増えるとは思っていません。

移住課の方がどんなに頑張っても、移住してくる人よりも、亡くなる人や市外に出て行く人の方が多いので、年々人口は減少しています。

栗原市に限らず、多くの田舎が同じような状況のはずです。

自然の豊かさという恩恵は享受しながらも、そこにあぐらをかいていてはだめだと思っています。

栗原市にあって他の場所にはないものはあるのか?

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以前、移住する前に東京の丸の内で開かれていた移住者説明会に出席したことがあります。

現在では私も移住定住コンシェルジュとして市から委嘱していただいていますが、その移住者説明会でも移住の先輩が「栗原市の良いところ」を壇上でお話していました。

その時にその方が「栗原市には何もないのがいいところ」と言っていた言葉が衝撃的だったんですね。

「なぜそこを誇るんだ」

「何もない所が良い所って、開き直りじゃないか」

そう思ったんです。

移住希望者にはそれをメリットとして捉える人もいると思いますが、市の生き残り戦略としては「何もないのが良い所」っていうのはイマイチすぎます。(もちろん、その方個人の意見であって市の見解ではないですけどね)

よっぽど都会の喧騒に疲れた方なら、自然しかない田舎は魅力的に映るかもしれませんが、正直隣人を気にしない都会の方がプライバシーもありますし暮らしやすいのでは無いでしょうか。

何もない所に生活の場を移したい人は、自分で何かを作り出したりするバイタリティのある人が多いはずです。

願わくば栗原市は「新しいことを田舎の地で始めたい人を応援できる場所」であればいいなと思っています。

超リッチな北海道猿払村の話 

北海道北端の「猿払村」という自治体をご存知でしょうか?

赤い矢印の所が猿払村です。

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画像:wikipediaを加工

わずか人口2684人(※2017年総務省データ)の村の平均年収は、

なんと813万円です。 

www.nenshuu.net

2017年総務省発表の資料による全国1741市区町村の平均年収データをみると、この813万円という猿払村の平均年収は全国第3位。(※中央値ではなく平均値です)

東京都港区(1115万)、東京都千代田区(944万)に次ぐ第3位で、4位は渋谷区(801万) です。

北海道の端っこの村がこれだけ稼げているのは「ホタテ漁」があるから。

猿払村に移住すればいいかと考える人もいるかもしれませんが、ホタテ漁ができるのは漁業組合員だけに限られていて、新たに組合員になるには現組合員の家族(ひと家族後継者は2人まで)と決められているので従事するのは難しそう。 

猿払村が昔からこれだけリッチだったかといえばそうではなく、乱獲や不漁などで貧乏な時期もあったそうです。 

田舎への移住の際の一番のネックになるのが「仕事」です。

交通の便もあって、自然も豊かな栗原市が「ここに来たら稼ぐことができるという仕事が沢山ある」となれば、一気に移住者も増えると思います。

そのためには栗原市で何ができるのか、現在ある資源のみでアピールをして一時的に移住者を呼び込むのではなく、将来を見据えて投資して、ここでできる新しい何かを作り上げるような努力が必要だと感じています。

さいごに

子育てをしていていつも思うのは、この子たちが将来大人になるとき、はたまたほんの10年後ですらどのような仕事があって世の中がどうなってるのか全く分からない。

そんな将来に向けて若い人をかかえることができる田舎になるには、もう一歩踏み込んだ「未来志向で積極的に新しいことに取り組んでる異端の田舎」である必要があるのではと思っています。

そんな田舎があってもいい。

願わくばこの栗原市がそういう田舎であってほしいし、私がその一端にかかわれるのであれば積極的に参加したいと思っています。

ということで移住課のNさん、Sさん、よろしくお願いします!笑