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断捨離は必ずしも良いことばかりではない!?モノを捨てない暮らしのメリット

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 これから田舎での「絵」と「育児」に専念した生活を送る予定でいる私ロクパパですが、今後の暮らしで今まで以上にしっかりと意識していきたいと思っているのが「モノの所有」に対する考え方です。

 最近では「ミニマリスト」「断捨離」などのワードを良く見ますが、物を極力持たないスタイルの暮らしが人気のようです。

無駄なものを持たずにシンプルに暮らすというコンセプトは、とても合理的ですっきりしていて素敵だと思いますが、私の理想とする暮らしとはちょっと違っています。

(※誤解の無いように最初に言っておきますが、決してミニマリストというスタイルを批判しているわけではありません)

私は「モノを持たないのではなく、モノを極力捨てない」という事を大切にしたいと考えています。

「捨てなかったら増える一方じゃない!」という声が聞こえてきそうですが、捨てずに購入してモノを増やしたいという話ではなく、「故障してもすぐに買い替えずに修理をして長く使う」という事です。

モノを(安易に)捨てないという事は、断捨離とは真逆ですが、必ずしもモノが増えるという事にはつながらないと考えています。(修理するための道具は必要になりますけどね)

 

ものづくり夫婦の「モノのある暮らし」について

 

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※写真は妻の作品。興味のある方はこちらへどうぞ→baby cardamom

 

私と妻は「絵描き」と「クリエイター」、言うなれば「ものづくり夫婦」です。

モノを作る側の人間として、モノを持たない暮らしと言うのはかなり難しいという問題がありますが、本題はそこではありません。

私は、モノを安易に捨ててしまうという事は、学びを得る機会を損失していると思っています。

なぜなら、「ものづくりをする人間にとっては「断捨離」よりも「修理して長く使う」方がメリットが大きい」からです。

そして、私たちのような「モノを作る側」でない人たちにとっても、実は「修理をして長く使う」ことのメリットは沢山あるのです。

では、「モノを修理して長く使う事のメリット」とは何なのでしょうか?

 

修理することは、デザインや品質を見分ける審美眼を育てる良い教材

 

以前こんなツイートをしました。

 

ここで紹介した「WIRED」の記事は、私にとって理想に近く、また記事内で紹介されていた北欧発の「Repair , Reuse , Reinvention」の活動の経済的な側面もまた、私が目標としているものでした。

作る → 売る → 使う → 壊れる → 買い換える の古いサイクルではなく、「修理をする」を加えた循環型経済のサイクルの方が好ましいという事は多くの人が納得すると思います。

しかし、ここで語られている「リペアエコノミクス」の例である「リペアカフェ」はそのサイクルを変え、無駄を減らすというメリットだけにとどまりません。

 

リペアカフェは、直したいものを修理する場であるだけではない。

修理が得意でない人にとっては、プロダクトの仕組みを理解したり、道具の使い方や修理技術を習得できる学びの場になるだろうし、修理を担う人にとっても、自分の知見を生かして地域社会に貢献できるだけでなく、修理好きのコミュニティと知り合ったり、知識を深める好機となる。

リペアカフェに一度でも参加すれば、壊れたときに修理できるかどうか」という新たな基準でものを選ぶことができるかもしれないし、ものの内部構造や仕組みを知ることで、グッドクオリティ」を見分ける能力まで養われるかもしれない。

 

まさに、後半3行がモノを修理して使い続けることのメリットの核心をついていると思います。

 

私が感じる「作られたものを買って、壊れたら買い替える」というサイクルの最も勿体無いなと思う点は、「しっかりと物の構造を知ることのないまま使用している(可能性がある)」という点です。

 

例えば、椅子が壊れた時に自分で修理をしようと解体したり、洋服に穴が開いた時にふさごうとミシンを出すという事をやっている人は、ただ捨ててしまう人よりも物の構造に詳しくなり、その結果、どのような椅子なら壊れにくいのか、どのような作りの洋服なら縫い目がほつれにくいのかを見分ける目が養われるという事です。

そうすれば、粗悪な品を掴むことも減りますし、自らがものづくりをする側であれば、クオリティの高い品を作れるでしょう。

 「ゼロから椅子を作る」というのは素人にはいきなりハードルが高すぎですが、「壊れた椅子の構造を見ながら、壊れた部分の修復をする」というのでしたらそこまで難しくはありませんよね?

 「修理」というのは、モノづくりやデザイン面での審美眼を養う格好の教材なのです。

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修理を通じたコミュニティが出来上がる

先ほどのリペアカフェでも、「修理好きな人とのコミュニティと知り合える」とか「地域社会に貢献できる」などのメリットも上げられていました。

この部分は、以前読んだ”人が集まる「つなぎ場」のつくり方"という、6次元のナカムラクニオさんの本を思い出しました。

 

 以前、妻と結婚する前に一緒に運営していたシェアハウスを、色々な人が集まる「つなぎの場」としたいと考えていた時に手に取った本でした。

 ここでは「金継ぎワークショップ」というイベント行っていて、とても興味を惹かれたのですが、リペアカフェの記事を読んでまさに同じだなと思い出しました。

※金継ぎとは、割れた陶磁器などを漆で接着し、その継ぎ目を金や銀などで飾る方法

修理を介して、人とつながる。自分のお気に入りの器も修理することができ、そのノウハウも学べる。 そして、以後自分のお気に入りの器が壊れてしまったとしても、方法を知っているので自分で直すことが出来る。

「修理をイベント化し、人とつながる場にする」というのは斬新で、且つとても素敵なイベントだと思います。

修理して長く使う事で愛着がわく

 

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前述した「金継ぎワークショップ」もそうですが、参加者はお気に入りの器を持って修理を行います。

割れてしまった自分のお気に入りの器を、捨てることなく、自らの手で修理をしてまた使えるようにすることで、より一層愛着がわくでしょう。

そのモノ自体がより素敵に復元されていることも大事ですが、素材自体に愛着がある場合も「修理して作り替える(リメイク)」ことのメリットはあります。

 以前、このような記事を書きました。

www.ekakipapa.com

上の写真の、黄色いベビースリングは、妻がリメイクしたものです。

その元となる素材は、なんと「妻のお父さんが赤ん坊のころにおばあちゃんが使っていたおんぶ紐」です。

60数年前のおんぶ紐を、妻はリメイクしてベビースリングに作り替えたのですが、おじいちゃんがおんぶされていた生地が、孫の代でも使われているというのは感慨深いものがあります。

そういうストーリーがあると愛着がわきますよね。

 

子供の教育にとって断捨離は必ずしも良いとは限らない?

先日偶然このような記事を発見しました。

子供の教育に関する記事で、とても興味深いことが書かれていたので一読をお勧めしますが、

いわゆる「断捨離」は、子供の発達にとってはよくないと思います。捨ててさっぱりする大人にとってはいいんですが、断捨離された空間というのは子供にとって刺激がなさすぎる。子供というのは過剰なものに反応するんです。本棚からあふれてしまってる本とか、道具箱からあふれてしまってるものに子供は興味を持つんです。

2500人以上を難関中学に合格させたというプロ家庭教師の西村則康氏の意外な指摘ですが、同じ考え方を持っていた自分にとってはとても納得のいく理論でした。

断捨離をしてスッキリした空間が心地いいのは「大人」である私たちの感覚であって、必ずしも「子供」の教育にとっては良いこととは限らないという考えです。

「子供が小さい頃の部屋のカーテンの色は、シンプルな物よりもカラフルで柄が入っている方が子供の感覚を刺激するので良い」という話を聞いたことがありますが、この断捨離の考え方と通じるものがありますよね。

「モノが無ければ見た目もきれいだし、片付けもお掃除もしやすい」

でもそれって、私たち大人の都合だよなーと常日頃思っていました。

もちろん、教育的な面でお片付けをする習慣というのは大事ですが、適度に物があふれて散らかっている空間の方が子供の意欲を刺激するというのも理解できると思います。

田舎で農業をしながら、モノづくりや絵を描いて暮らす予定の私たち夫婦の周囲には、工具や農具、画材、布に革に木材などの素材、様々なモノがあふれることでしょう。

それらが息子の創作意欲を刺激し、日々の暮らしの中でクリエイティビティを磨いていってくれたらいいなと思っています。

まとめ

今回は、モノを持たない暮らしが人気の昨今で、「こんな考え方もあるよね?」という目的で「モノづくりをする人間」として、単にモノを持たないという暮らしではなく、モノを修理しながら長く使う事のメリットを挙げてみました。

本当は、前述したWIREDの記事に「捨てる」よりも「修理する」方が経済的なメリットがあるという側面も紹介されていたので少し触れたかったのですが、長くなりそうだったのでまた今度気が向いた時に書こうと思います。

また、当然、ミニマリスト的な生活をしつつも、修理をしてモノを長く使うことはできるというご指摘もあると思いますが、量的にも色々なものを修理したりすることで審美眼が磨かれるという視点で書きましたのでご容赦ください。

実際に私の周囲にいる人間で、普段から物を修理して使っている友人とそうでない友人とでは、明らかに物の構造に対する理解力に差があり、その結果「物の価値の判断」や「クリエイティビティ」にも差が出ているように感じることが多いです。

モノを修理する話からはちょっとそれますが、子育てをしている身としても、ある程度モノがあふれている環境で育った方が刺激があっていいのではないか、と言う視点も個人的に持っていたので書きました。

 最後になりますが、今後、田舎暮らしで様々なものを手作りしたり、修理したりすることになると思います。

その時は、良い学びの機会として息子にもどんどん手伝わせようと考えています。

 

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