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おたふくかぜの予防接種は受けるべき?!おたふくかぜの合併症には要注意!

息子のロクも生後9か月を過ぎ、生まれてから頻繁に受けていた予防接種もひと段落してきました。そして、1歳を過ぎると受けられる予防接種の中に「おたふくかぜ(流行性耳下腺炎:ムンプス)」があります。

 

僕は、ほぼ毎日仕事で日刊薬業というニュースを読んでいるのですが、そこに国立感染症研究所の感染症週報として流行性耳下腺炎の感染者数が載っており、現在は過去5年間に比べて「かなり多い」感染者数となっているようです。

 

この「おたふくかぜ」は、3~4年に1度大きく流行するのですが、前回2010~2011年に大流行して以来の感染者数で、今年は特に要注意なのです。

 

 

おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)の予防接種は受けるべき!?

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日本では、おたふくかぜの予防接種は、任意接種ワクチン費用が自己負担(地域によっては助成制度あり)であるため受けない人も多いようですが、果たしてそれでいいのでしょうか??

実は、あまり知られてませんがおたふくかぜの合併症は、かなり怖いです。


親戚の耳鼻科で勤めている看護師さんも「おたふくかぜのワクチンは絶対受けなさい」と言っていますが、僕自身、父親として、そして言語聴覚士として必ず息子には受けさせます。

では、おたふくかぜはどのような病気で、どのような危険性があるのか。そして、おたふくかぜの予防接種を受けるメリットとデメリットにはどのような物があるのかについてまとめます。

 

おたふくかぜ(流行性耳下腺炎:ムンプス)とはどんな病気!?

おたふくかぜの主要症状

  • 突然の両側、または片側の唾液腺(耳下腺が多い)の腫脹と痛み
  • 発熱
  • 頭痛や倦怠感を伴う
  • 食欲低下
  • 筋肉痛
  • 頸部痛

一方で、20%ほどの人で不顕性感染者(感染しても症状が出ない)人がいるとされています。

耳下腺の腫れは、発症後1~3日がピークでその後1週間ほどかけて治まっていきます。

 

※おたふくかぜは1回しかかかりません。まれに「反復性耳下腺炎」をおたふくかぜと勘違いして数回かかったと思っている人もいるようです。

主な合併症

  • 難聴(ムンプス難聴):約1000人に1人の確率。予後不良で治らない
  • 精巣炎:約20~40%。激痛により加療入院が必要になることが多い。多くは一側性で不妊をきたすのはまれ*1
  • 卵巣炎:約5%。妊娠初期の感染は自然流産の確率が増える。しかし、先天奇形や早産・低出生体重児などの関連は無いとされている。*2
  • 無菌性髄膜炎:約1~10%と比較的高頻度(一般的に予後は良好)
  • 脳炎(ムンプス脳炎):約1%未満と低いが、39度以上の発熱と脳障害などで死に至る可能性もある。※ちなみに、ロタウイルス脳症は約4%。インフルエンザ脳症は約27%

 

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ムンプス難聴について

僕が、特に知ってほしいおたふくかぜの合併症は「難聴」です。

以前こちらの記事でも紹介しましたが、


ムンプスウイルスにより内耳の有毛細胞を侵襲することで難聴になります。有効な治療法はありません。ちなみに、内耳の有毛細胞が障害されることによっておこる難聴を「感音性難聴」といい、補聴器では聴力をカバーできません。

多くの場合が、片側の難聴のため、小児の場合、片方の耳が聞こえていないことに本人も周囲も気づかず、発見が遅れてしまうことがあります。早期での難聴は、発話への影響も少なからずありますし、成人してからはやはり片耳がほとんど聞こえない状態になるため社会活動にも大きな影響が出てしまいます。

おたふくかぜによって、年間約700~1000人のムンプス難聴の患者が発生していると推測されているそうです。

 

別の記事では、おたふくかぜになってしまった場合の、家庭でできる簡単な「ムンプス難聴」のチェック方法を紹介しています。

 

 

おたふくかぜの予防接種の効果と副作用

現在では、おたふくかぜの治療法は対症療法のみのため、ワクチンが唯一の予防法となります。感染力も強く、前述した通り不顕性感染があるので、発症者を隔離しても流行を止めることはできません。

おたふくかぜは、1人の感染者がいれば、免疫のない人11〜14人に感染させる力があると言われています。

おたふくかぜワクチンの副作用とは?

おたふくかぜワクチンの副反応(副作用)には下記のものがあります。

  • 接種後の微熱
  • 注射部位の痛み
  • 軽度の耳下腺腫脹
  • 無菌性髄膜炎
日本でおたふくかぜのワクチンを敬遠する人が多い理由の1つに、4つ目の無菌性髄膜炎が挙げられます。
 
このワクチンによる無菌性髄膜炎は、自然感染と同程度の重症度(予後は良好)と言われており、日本のワクチンでの発症率は0.04〜0.06%とされています。
 
おたふくかぜは毎年約60万人が罹患していますが、自然感染した場合の、無菌性髄膜炎の合併率が1〜10%で(約50人に1人)あることを考えると、ワクチンでの無菌性髄膜炎発症率はかなり低いといえます。

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ワクチン接種の頻度は?

おたふくかぜのワクチンは、1歳以降に1回、1回目の接種後2~6年以内にもう1回、の計2回接種することを推奨されています。

まとめ

おたふくかぜ、、と聞いてそんなに重い病気じゃないから、と考えて予防接種を受けない方もいると思います。現状任意の予防接種で自己負担という事もあり、費用の面でも敬遠される方も多いでしょう。
 
ただ、これまでに挙げた通り、自然感染での合併症の発症率もそこそこ高く、後々かかる可能性のある治療費や、難聴などの重い後遺症などのことを考えると、予防接種を受けるという選択肢も出てくるのではないでしょうか。
 
公費助成のある地域もあるので、是非調べてみてください。

 

この、おたふく風邪の予防接種、、必ず受けましょう!!

 

参考) ホントに必要?おたふくかぜワクチン 日本小児感染症学会若手会員研究会第5回福島セミナー

 

<過去記事>

赤ちゃんのうんちに血が!ロタウィルスの予防接種後の副反応に要注意

授乳中に治らない口内炎!市販薬の比較と薬以外の治療法について

BCGのあと腕が赤い!?もしかしてコッホ現象かも!?

 

*1:*2 国立感染症研究所:おたふくかぜワクチンに関するファクトシート

*2:*1 American Academy of Pediatrics