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クーイングとは!?赤ちゃんがしゃべるまでの言葉の発達過程を知ろう!

発話がだんだん増えだした息子をみて、大学時代に学んだ知識を今生かさないでどうするんだ!と急きょ思い立ち、今回はちょっと専門的な内容を交えて「子供がどのようにしゃべるようになるのか」について、書こうと思います。

 

赤ちゃんが生後1~3か月になると、「あー」とか「うー」といった、泣き声とは違う、舌を使わない母音のみの柔らかな声を出し始めます。

 

これを、「クーイング(Cooing)」と呼びます。

 

この「クーイング」は喃語を獲得するまでの、発声の練習のような役割があるのですが、実は赤ちゃんは「クーイング→喃語→初語」のように、放っておけば順番に言葉を獲得するわけではないようです。

 

実は、赤ちゃんは、お母さんやお父さん、周囲の人との関わり合いによって、音声言語の獲得の各段階で、声を出す技術を学習する必要があることがわかってきました。

 

では、クーイングが出始めたころからどの様にして喃語を獲得していくのかについて、古い知識を引っ張り出して書いていきたいと思います。

 

クーイングには2種類ある!?赤ちゃんはどのようにして喃語を獲得していくのか?

 

まず最初に、そもそも赤ちゃんの骨格は生後3か月くらいまでは、声を発するのに適さない、物理的に発するのが不可能な形をしています。

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大人に比べ、鼻から気管への空気の通り道が常に確保されているような形をしています。

 

その為、声が出たとしても鼻に抜ける「鼻音」のような音になっているとされています。

 

生後3か月までの乳児が発するクーイングは、そういった類の「非言語的な音声」がほとんどだそうですが、3か月を過ぎてくると「言語的な音声」が増えてきます。

 

非言語的クーイングと言語的クーイング

生後3か月を過ぎると、骨格が急激に成長し、咽頭が広がります。

 

そのため、それまでに出せていた鼻に抜ける音声のみならず、口の中で共鳴させる音を出せるようになってきます。

 

しかし、この段階ではまだ鼻に抜けるような「非言語的クーイング」と、より喃語に近い「言語的クーイング」の出現率は約半々だそうで、

 

機能的に2種類言えるようになっただけで、放っておけば自然と「言語的クーイング」が増えるというわけではないようです。

 

喃語をしゃべりだすまでに、クーイングの段階でも変化をしているんですね。

 

母子間のやりとりから見る言語的発声の獲得過程

では、どうすれば言語的発声が増えるのか?


それは、母子間でのかかわり合いで、自然と乳児が言語的発声を選ぶようになるそうです。

 

下記のような実験があります。


24人の乳児が、同等量のクーイングの音声を発している音声を、多数の大人に聞かせ印象を評価してもらう。24人のうち半数は「言語的なクーイング」、残りは「非言語的なクーイング」を発する、というもの。

 

すると、子供たちの発声の評価は「かわいらしさ」の評価のみ、言語的なクーイングが非言語的なクーイングに比べて、明らかに高い評価となっていました。

 

この結果は、性差・文化的背景は関係なくみられたそうです。

 

つまり、言語的なクーイングは親にとって「よりかわいらしい声」として認識され、その時により濃厚な養育行動として赤ちゃんにフィードバックされるために、赤ちゃんも自然と言語的な発声が増える、という流れになるようです。

 

マザーリーズ(motherese)も子供の言語的発声を後押しする

では、前述した「より濃厚な養育行動」とはいったい何なのでしょうか。

 

大人が乳児に対して行う語りかけには、異なる文化圏(6つ)での比較検討の結果共通した特徴があることが分かったそうです。

 

それは、僕たちも赤ちゃんに話しかけるときに無意識でやっている

  1. 声のトーンが高くなる
  2. 抑揚を誇張して話す

この2点です。

 

これは、マザーリーズ(motherese)と呼ばれ、話している大人が意識するしないにかかわらず起きる現象で、遺伝的に人間に備わった行動とされているそうです。(Masataka,1992)

ヒトはなぜ子育てに悩むのか (講談社現代新書)

ヒトはなぜ子育てに悩むのか (講談社現代新書)

 

 乳児の左右にスピーカーを置き、片方からは母親が成人に話しかけている時の声を、もう片方からは子供に話しかけている声を流すと、顕著に子供に話しかける声(マザーリーズ)の方へ顔が向く結果となりました。

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乳児の耳は、高い周波数の音を聞きやすくなっており、このマザーリーズも赤ちゃんにとって聞きやすいように上手くできているようです。

 

また、このマザーリーズも、大人が乳児に話しかけるときに必ず使っているかと言うとそうではなく、自分自身もくつろぎ赤ちゃんとしっかりと向き合っている時、そして赤ちゃんを「カワイイ」と感じているときに生じるとされています。

 

つまり、赤ちゃんが「言語的な発声」をしたときに、親は「かわいさ」を感じ取り、無意識のうちにマザーリーズで話しかける。

 

そして、それは赤ちゃんにとっても心地の良いフィードバックとなり、徐々に「言語的な発声」が増える、という事になるようです。

 

そして、そこから喃語へと言葉の発達が進んでいくと考えられています。

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最後に

自分が大学時代に学んだ「言語発達学」の講義が、時間が経ち、自分の現在の仕事では使うことなく、巡り巡って我が子の子育てに役立つ時が来たというのはとても面白いです。

 

我が子(生後3か月)を見ると、ちょうどクーイングが増えてきた時期で、良く良く観察すると単純な母音を伸ばしたようなもの(非言語的)と、何かしゃべっている、音声的にも鼻に抜けた感じのない音(言語的)の2種類がある様に思います。

 

正直、客観的に見れていないためどっちの発話も超絶可愛いのですが(親バカです)、自分が息子に話しかける声がマザーリーズになっていたら、もしかしたらその時の息子の声は「言語的」な発話なのかもしれません。


喃語の獲得時期とされる生後6~7か月まで、少しずつ非言語的なものから言語的な発話に代わっていくと思われるので、もう少し我が子でその変化を見ていきたいと思います。

 

<参考図書>

 

子どもたちの言語獲得

子どもたちの言語獲得

 
新・子どもたちの言語獲得

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